幸福の観測所

反社会的宗教団体「幸福の科学」の批判を中心としたアンチカルトブログです。

NHKスペシャル「神の数式」を観ました

496、というのは観た人にしか分からない数字でしょう。ちょうどタイミングよくこのような番組をやっていたので、録画して観ました。
幸福の科学」の言う霊界次元構造説が如何に稚拙な妄想であり、取るに足らないものであるかということがよく分かりました。こういう日々の生活とは全く無関係の、大宇宙の真理的なことまで分かってしまう人間の知性というのはすごいと思いました。
一方で、何の根拠もない妄想に基づいた霊界多次元構造説を信じてしまい、カルト宗教やカルト教祖に全てを捧げ、人生を棒に振ってしまうようなのも同じく人間の知性です。「幸福の科学」には、東大や京大等出身の高学歴のエリートも少なくないのであり、単純に頭が良いとか悪いとかいうことではないようです。
また、「神の数式」に登場した研究者の中でも、その後、精神を病んでスピリチュアルな方面に走り、若くして亡くなったような人も出てきていました。
どこで差がつくのか。
やはり、基本は、己自身を知るということが何より重要なことのように思われます。どこから来てどこへ行く者であるのかとか、社会や歴史の中で、どのような役割を果たすべき存在であるのかとか、そういうことを、妄想ではなく、現実に即した形で把握していくことが大事なのではないかと思います。そのために、進化論の考え方はどうしても必要なことです。カルト宗教の教義のみならず、伝統宗教まで含めた神の概念は害にしかならないように思います。ただ、儒教的な「孝」の思想などは、進化論とも親和性があるようにも思うし、老子的な「道」の思想は、汎神論的なものであり、今後も大いに参考になりそうです。
ついでなので、輪廻説について一言言っておくと、例えば、「前世でこういうことがあったから今このような立場で生まれている」というのはスピリチュアリストの言い分です。しかし、現実は逆で、「今このような立場であることについて、納得のいく説明を求めるために、『前世でこういうことがあった』という妄想を生み出した」ということに過ぎません。スピリチュアリストは、原因と結果を顛倒しています。しかも、原因と結果を顛倒していながら、それに気付いていません。時系列的に結果の方が前に来るという理由だけで自分自身の心をも騙してしまっています。