幸福の観測所

反社会的宗教団体「幸福の科学」の批判を中心としたアンチカルトブログです。

「統一教会」と「幸福の科学」に見るカルト教団二世信者に共通の被害

統一教会」二世信者の例

カルト新聞の最新記事で、

このようなものがありました。関連して、

こちらの記事を読みました。

雪の降る中、何キロも離れた山の中に逃れた。追ってきているだろうか、霊界では大騒ぎになっているのだろうか。誰かが啓示を下して、私がどこにいるかを密告しているのではないだろうか。今戻れば間に合う、罪を犯さずに済む。そういった事をぐるぐると考えていた。とにかく霊界が恐ろしかった。


家を抜け出した私に行くあてがあるわけでもなく、そのまま公園のトイレや山奥の木々の間で眠った。
食料は木の皮や僅かに残る葉で食いつないだ。
雪の積る中で眠って凍死しなかったのは、幸運だったという他ない。そんな生活で何か月も過ごした。
けれど、罪の意識に苛まれた私は、自分の足で家に戻った。
その後、何度も脱走を繰り返し、山奥に逃れ、また家に戻るのを幾度となく繰り返した。言うまでもなく、戻ってからも軟禁生活は変わらない。


それから数カ月の間に私は『絶対服従』のフリをし、極めて親に対し従順になった。
『絶対服従』を体得したのだと、親は気が緩んだ。私はこの数カ月の間に決意したのだ。
20歳になったらここを出て、死に場所を探そうと。

恐らく、今回の茂原市の行方不明の女子高生も、似たような心境だったのでしょう。

幸福の科学」二世信者の例

程度の差こそあれ、「幸福の科学」二世信者でも、似たような状況を時々目にします。特に「とにかく霊界が恐ろしかった」などという感覚は、全く同じでしょう。
例えば、

こちらの、「二世信者の洗脳過程の実例」をご参照下さい。
自殺未遂や、その後の「服従」に至る過程まで、全く同じです(本人がその「服従」を意識してやっているか無意識にやっているかの違いはありますが)。
または、

こちらの「み」さんの9月13日の投稿をご覧下さい。
カルト信者家庭特有の問題が、「統一教会」でも「幸福の科学」でも同じように起きています。
カルト側は、「問題ない家庭が大半である。信仰を持っていない家庭でも似たような問題は起きているのであり、特別に我々の教団のみに特有の問題というわけではない」という風に反論されることでしょう。
特に「幸福の科学」では「自己責任」という言葉が大好きであり、「仮に親が悪いとしても、天上界に居たときにそのような親を選んで生まれてきたのも子供である」という風に説明して、全てを子供の責任に帰してしまいます。
そういう思考法をするので、引きこもりの子供を持つ親が反省することは、決してありません。「子供が信仰を持たないのが悪い」という風にして、問題を起こした子供を更に深く洗脳しようと試みます。そのことを親は全く悪いとは思いません。でも、傍から見ると、子供の信教の自由を奪う人権侵害であり、非常識なことを教え込む児童虐待です。
子供にとって、信仰を持つ親は、恐ろしい悪魔以外の何者でもありません。ところが、親は自分が絶対正しいと思っているから、絶対に自分の信仰そのものに対する反省をしたりはしません。
しかし、子供の中には、親が間違っていると思いながらも、やはり教えや信仰そのものが間違っているのではなく、自分の親だけがおかしいのだと考えたりすることもあります。
そうやって、健気にも粘り強く「親を変えよう」と努力することもあります。でも、それは無駄な努力です。親世代の染み込んだ「信仰」は、非常に頑固であり、容易には覆りません。子供に出来ることは、できるだけ親と距離を取ることだけです。できれば縁を絶ってしまうことです。そうする以外に、健全な精神を取り戻す方法はありません。
上記手記にも見えますが、親を信じたい気持ちと親に対する憎悪は混在しているものです。しかし、「自分の親は『毒になる親』である」ということを悟り、親に対する愛情を断ち切って自立する以外に道はないと私は思います。

相談できる場や救済できる組織が必要である

統一教会」の場合、そのカルト性が比較的広く認知されており、救済の手を差し伸べるシステムもあります。キリスト教系ということもあり、上記例でも牧師さんが脱会後の心のケアに当たっている様子が描かれていました。
ところが、「幸福の科学」の場合、そこまでまだカルト教団という認識が広まっていないようです。子供が安心して相談したり、駆け込み寺のように救済を求めたりできる場所が無いようです。
そういう被害者たちを真に理解できるのは、退会者だけかも知れません。…と一瞬思いましたが、他のカルトと被害状況が共通しているならば、「退会者だけ」ということもないのでしょう。逆に、退会者は素人であり自分自身の脱マインド・コントロールも済んでいないから不安であり、専門家や実績のある方でなければ信頼できないということもあるようにも思います。
とにかく、私は、どうにかして、そういう被害者が安心して相談したりできる場や、それに対して適切な答えを与えられる人、責任を持って救済できる人、実効力を持った救済組織みたいなものができないだろうか、と考えています。
先ほどの統一教会の二世信者の手記の最後にも、

そして同じ2世である兄弟姉妹に伝えたい。私と同じようにジレンマの中で、死を考えてしまう程に悩み苦しんでいるのならば、どうか、手遅れになる前に、どうか、相談してほしい。信頼できる誰かに。それは罪なことではないのだから。

という、切実な訴えが書かれていました。やはり、相談できる場は必要です。「統一教会」の場合は、信頼できるキリスト教の牧師さんなどが良いようですが、「幸福の科学」の場合はどこが良いのでしょうか。
家庭というのは閉鎖的な空間です。自分の家庭では「常識」であることも、外部から見たら異常であり、犯罪レベルのことが日常的に行われていたということはよくあることです。
然るべき公的機関、例えば、

こちらなどに相談してみるのもいいのかも知れません。
私も、「心理的虐待」に当たるものは受けた記憶があります。挙げられているものの中では、「言葉による脅し」、「子どもの目の前でドメスティック・バイオレンスを行うこと」などです。
ただ、問題が大きく出てくるのは、成人した後だったりするんですよね。そういう場合は「児童相談所」では取り扱われないのでしょう。それに、「児童相談所」がどこまで家庭に介入してくれるか、どこまで頼りになるのかも不明です。
そういう場合、どこに相談したらいいのでしょうか。既存の組織や団体でよいものがあれば教えて下さい。

追記

今まで何回か引用させて戴きましたが(二世信者の苦しみ解決のために:「自己欺瞞」と「抑圧」をやめましょう - 幸福の観測所藤圭子さんの自殺関連で思い出したことなど - 幸福の観測所など)、水谷牧師のブログを読んでいると、必ずしもカルト特有というわけではなく、信仰を持つ家庭一般の問題であるのかな、とも思います。
ただ、伝統宗教の場合、歴史も長く、事例も豊富であるため、水谷牧師のように問題点を誠実に分析・把握し、解決方法を提示されたりしています。
カルト宗教の場合、解決のための手段がその団体や教えの中では提示されず、「霊障」だの「信仰心が足りない」だの言われ、十中八九間違った解決策を提示されて、ますます深みにはまってこじらせてしまう点が異なります。
あと、子供を持つ親に忠告。本当に子供のことを想うのなら、自分自身の信仰を捨てて下さい。それが子供のためにできる一番のことです。子供に問題が起きたとき、真っ先に疑うべきは親の信仰と、それから派生する日々の生活態度です。
親が自分自身の問題を改めなければ、子供の問題が解決することはありません(成人して以降はまた別の要素も入ってくるが)。そうでないと、子供の人生を全て台無しにすることになります。子供の人生全てが親の「信仰」の犠牲になります。本当に子供を愛しているのなら、信仰は捨てるべきです。