幸福の観測所

反社会的宗教団体「幸福の科学」の批判を中心としたアンチカルトブログです。

中央公論1月号 塚田穂高「偽装・虚勢・無反省〜『新新宗教』に蔓延する諸問題」を読みました

twitterで「幸福の科学」関連の論文が掲載されていると知り、早速購入して読みました。
オウムの後継団体(アレフとひかりの輪)、統一教会親鸞会顕正会、法の華三法行、ワールドメイト、幸福の科学を挙げ、共通する問題(偽装・虚勢・無反省)を指摘しています。
幸福の科学」については、「偽装」の例として、大学の学園祭で行われている「心のエステ」を挙げ、「虚勢」の例として、公称信者数1100万人に対して得票数が20万程度であることを挙げ、「無反省」の例として、選挙の失敗について、“「信者の信仰と政治選択に分離がある」「(保守回帰は)党の活動が寄与した結果と自負」などと、現実を直視してきていない”ということを指摘しています。
最後のまとめの部分が鋭いなあと思ったので引用してご紹介します。

以上、諸宗教の現状と問題点を概観してきた。オウムと法の華の後継団体以外、全て歴とした宗教法人であることの意味も大きい。他の新新宗教、伝統教団を問わず、日本の社会における「宗教」「教団」のあり方が関わる問題なのである。これらは、濃淡こそあれ三つのキーワードに収斂していくように思える。
まずは「偽装」。自教団に関する情報発信時や、特に勧誘時の正体隠しが広範に認められた。それらが、組織的に行われていることが問題なのである。
次に、「虚勢」を張ることである。端的には公称信者数に見られる。自教団の現状とそぐわないのに、規模を大きく見せようとする。常に発展しているように見せかける。また、自教団の社会的影響を過剰に見積もる。
そして、「無反省」。失敗を認められない。特に、自教団や信者が関わった犯罪行為や社会的問題行為を認められないのは深刻だ。教祖が服役中でも、迫害とみなしたり、他に責任転嫁したりする。関与を否定し、開き直る。

すべて「幸福の科学」に当て嵌まりますね。信者や元信者なら、思い当たるところばかりでしょう。
「新新宗教」が何故こうなるかという理由について、現代の社会構造の変化を踏まえて、非常に鋭く分析されていました。引用は控えますが、とても納得しました。「新宗教の小粒化・孤立化が進む」とかいう話も述べられており、少し安心しました。「幸福の科学」がこれ以上発展することはないことを再確認しました。あとは買って読んでね、ということで。
確かに、インターネットが普及して誰でも当該教団の情報を得られるようになったので、まともな人が詐欺的カルト教団に引っかかることはまず無くなったと言えるでしょう。
逆に考えると、大規模化しなくても小規模なら今後もカルト教団は発生してくるわけで、今後の社会で要注意なのは、例えば、検索してもそれほどヒットしないような小規模カルト集団なのかも知れません。