幸福の観測所

反社会的宗教団体「幸福の科学」の批判を中心としたアンチカルトブログです。

「自動書記」とは「ゴーストライター」の隠語だったのではないか

大川隆法の初期著作集については、兄の中川力(京大哲学科卒)や叔母の中川静子(直木賞候補にもなったことがある作家)がゴーストライターをしていたのではないか、という説をチラホラ見かける。
最近の大川隆法の著作は、講演したものがそのまま本になるというスタイルなので、「大川隆法著」であることは間違いない。「霊言」も、信者に対しては全てビデオで公開しているので、これも疑いようがない。
しかし、初期の頃に出来て、今はできてない(少なくとも公開しておらず、証明されていない)ことが一つだけある。それが「自動書記」である。
幸福の科学」の神話には、初めての啓示は手が勝手に動くという自動書記現象であり、右手が勝手に動いて「イイシラセ」と書いた、ということになっている。1981年3月23日のことである。
その後、「自動書記で書いた」という小文は幾つかあったが、90年代以降はピタッと無くなっている筈である。あったら教えて欲しい。
現在、「霊言」は公開できても、「自動書記」は公開できない。ということは、「自動書記」なんて初めから出来なかったのではないか、という疑いが強い。それを大川隆法は自分でもよく知っていたのではないか。「イイシラセ」ぐらいは本当だったかも知れない。しかし、そのような単純なことは書けても、高度な文章を綴ることなどできなかったのではないか。
誰か、大川隆法が自動書記をしている所を見たことがあるだろうか。信者や末端職員はおろか、秘書や家族だって見たことがないのではないか。
だとすると、大川隆法が「自動書記で書いた」と言っていたものは、実は「兄や叔母が書いた」という意味であった可能性は充分に考えられる。

ユートピア創造論』第1章「ユートピアの原点」について

私も「幸福の科学」関連書籍は全部処分してしまったので、記憶やネットの検索によるしかないのだが、例えば、初代『正心法語』や『太陽の法』は、自動書記で書いたとされていた。そちらも検証してみたら面白いと思うが、私がよく覚えているのが、『ユートピア創造論』第1章「ユートピアの原点」である。
これは「孔子霊による自動書記」ということになっていた。2章がそれの講義であり、こちらはテープが公開されていたし、3章や4章も講演会があってビデオで公開されているので、2〜4章が大川隆法の手によるものであることは間違いがない。しかし、第1章は、他の書籍と比べても極めて異質なのである。
信者であった当時は、この第1章がとても好きで、何度も繰り返し読んでいた。ユートピア論について、極めて簡潔に、しかも分かりやすく述べられていた。内容はだいぶ忘れかけているが、アクセルとブレーキの比喩を使い、私的幸福と公的幸福を両立させることを目指すべき、というようなことが書かれていたのは覚えている。また、大宇宙や魂の創造ということが、『太陽の法』などとは違った形で述べられていた。
信者であった当時は、「孔子霊が言うと、また違う表現になるのだなあ」と思っていたけれど、今、この「自動書記=ゴーストライター」説に従うならば、これが兄の中川力氏による論文だと考えると、納得がいくものがある。
そうすると、『ユートピア創造論』を捨てたのは勿体なかった。いや、大川隆法の手の加わっていない小冊子版の「ユートピアの原点」のほうが価値が高いかも知れない。
以上は推測ですが、他に類を見ない内容の深さから考えて、大川隆法の書いたものでないことはほぼ間違いないと思います。「霊言」とか「自動書記」を信じない立場からすると、必然的にそういう結論になります。
今後、「幸福の科学」を真面目に思想的に研究しようとするならば、どの部分が中川力氏の手によるものであるかということを分析するのは非常に有意義なことだと思います。中川力氏がどのような人物であり、どのような思想を持っていたかということには、私もとても興味があります。
まずは、「自動書記」と言われていたものリストなどを作ってみると面白いことが見えてくるかも知れません。テープ化されていなかったり、音声記録に残っていなかったりするものは、全て、検証してみる価値があります。他の書籍で述べていることと比較し、思想が高度であったり、表現が美しかったり、語彙が違っていたりするならば、それはゴーストライターの作である疑いが強いです。「表現の癖」などは文章に現れるので、接続詞や語尾に注目してみるのも面白いかも知れません。
小冊子としては出版されていたのに、書籍化されていないものなども怪しいです。私が覚えているものでは、動物霊の転生が書かれた小冊子など、非常に面白く、信者であった頃はずっと書籍化を期待していたのですが、結局、出ずじまいでした。
ということで、どなたか、その辺を研究・検証してみませんか。

追記

私の記憶によれば、確か『太陽の法』と『黄金の法』は自動書記であり、『永遠の法』は語りおろしだったと思う。94年になって、「方便の時代は終わった」と言って霊言を絶版にしたり、『太陽の法』や『黄金の法』を書き直したりしたのも、兄の死や叔母の死(wikipediaによると94年1月27日没)と関係あったりするのではないか。
『心の探究』(のちに『新・心の探究』)という本なども、現在は絶版になっていたりするのだが、これも怪しい気がする。
幸福の科学」の魅力の大半は、実は中川力によるものだったりするのではないか。