幸福の観測所

反社会的宗教団体「幸福の科学」の批判を中心としたアンチカルトブログです。

輪廻思想の弊害

幸福の科学」では、転生輪廻(輪廻転生)があることを前提として、人生というのは今世に限られたものではなく、前世での行いによるカルマ等があって今世に影響を与えている、という風に考えている。これは、「幸福の科学」に限らず、輪廻思想を前提として考える宗教や、占い、スピリチュアル等、オカルト思想には共通した考えであると思う。
この輪廻思想は、退会者であっても否定しない人が多いのであるが、私にはこれこそが人の目を曇らせ、真実から遠ざける最大の毒であるという気がしてならない。誰も言わないので私が書く。
この「過去世の行いが今世に影響を与えている」という発想は、極めて毒が強い。
特に他人の不幸を見て、「過去世で悪いことをしたからだ」と考えてしまうのが特に酷い。「不幸」というのは、外見や才能に恵まれなかったり、家庭環境に恵まれなかったりすることを含む。輪廻説信奉者はダウン症や身障者に対しても「過去世で悪いことをしたからだ」と思うのである。人に悪魔の心を植え付ける思想だと思う。
さて、それは果たして本当であろうか。証拠を示すことはできるか。答えは、絶対に出来ない。なぜなら、それは真実ではないから。
確かに、「幸福の科学」で教えられているように、言っているように、世の中は因果の法則で支配されているのは間違いない。だから、輪廻思想を前提として考えると、今世の不幸は過去世の行いのせい、ということになる。
しかし、誰も過去世を見ることはできない。「過去世が見える」という人は、実は今世の姿から想像して、その人の過去世の姿を見ているに過ぎない。実は、ここで、過去世と今世の因果が逆転してしまっているのである。
例えば、小保方晴子がマスコミから追及されている姿を見て、大川隆法は「これは過去世も弾圧されていた科学者に違いない!じゃあガリレオだろう」という風に考えただけのことである。
他の人物の過去世認定も全てそうである。大川隆法の主観を元にしているから、お気に入りの教団幹部は悉く偉人になるし、元嫁は悪魔になり、新妻はガイアになる。
理解して戴けるだろうか。人が分かるのは、今の姿しかない。ところが、オカルト信奉者は、「輪廻」という妄説を信じているが為に、今の姿から類推して過去の姿を妄想上に作り上げているに過ぎない。その作り上げた過去の妄想を信じて、それを根拠にして更に思想を展開していくからおかしな方向へと進んでいくのである。
この世に存在する自称・霊能者の言葉は、全て虚妄である。隠された神秘などは存在しない。
真実を探求する人は、哲学の基本に立ち返って、全てを白紙に戻し、確実なものだけから得られる情報だけで考えてみると良い。
輪廻思想というものが全くのデタラメであるということがよく分かるから。

具体例1:何でも子供のせいにされること

「弊害」と言いながら具体的弊害について書いていなかったので追記。
幸福の科学」に於ては、「自己責任の原則」と合わせて「転生輪廻の法則」が語られることが多い。前述のように、今世での様々な不幸も、実は自分の過去世の行いに原因があるのだという、極めて原始的な人生観を教え込まれる。
これは私が実際に体験したことであるが、「幸福の科学」信者の親は、子供が親の悪口を言ったり環境に対して不平不満を唱えたりすると、「そういう親を選んできたのもあなたなんだからね!」と言ったりする。子供自身の性格の問題についても、親の責任ではなく、その子の魂の問題としてすり替えられる。子供をそういう風に育てたという親の責任は一切問われないのである。
幸福の科学」信者の子供には、引きこもりが多い。これは「幸福の科学」の思想的な問題であったりするのだが、それも「引きこもりというのはつまり過去世が僧侶とか修道士とかだったのだ、彼らは宗教的な魂なのだ」という風に解釈され、親や「幸福の科学」自身の責任は全く問われない。
このように、全て大人の自己正当化の理窟として使われるのである。子供は常にこのような歪んだ解釈の下に育てられ、歪んだ人格を形成していく。

具体例2:自己責任の回避

幸福の科学」でも「反省」ということは教えている。「幸福の四正道」と言って、「愛・知・反省・発展」を挙げていて、基本的な教えの柱の一つである。しかし、「幸福の科学」信者は反省ができない。何故なら、反省の元となる考え方が間違っているからである。
例えば、自分自身の性格について反省する際、「幸福の科学」では、必ず過去世にまで遡って反省する。この時点で既に間違っているのだが、「瞑想」と称して、ありもしない過去世を妄想で補って作り出し、「過去世であんなことがあったのだ。だから今はこういうことになっているのだー」と解釈する。これでは、本当の原因に辿り着くことは絶対に出来ない。
選挙に負けたのも反省できず、惨敗を繰り返したのもここに原因がある。大川隆法は「私は過去世で民主主義を経験したことが無かったから・・・」などと言い訳していたと記憶している(正確ではないが、似たようなことは言っていた)。
この「過去世で王侯貴族しか経験したことがない」というのは、大川自身の心をよく現している。この自分自身の過去世認定というのは、大川の潜在意識が勝手に作り出したものなのであるが、自分は他よりも優れているのだという傲慢な意識がここに垣間見えている。果ては「エル・カンターレ」などと言って、「地球で一番偉い神様」になってしまった。
私も信者であった時にはそれを信じていたが、退会した今となっては哀れな小人としか思えない。そうやって自己主張して、他人からの賞賛を集めなければ生きていけないという。しかも、当然、現実の世界は自分の思ったようにはいかない。選挙では惨敗するし、大学設立の許可も下りない。霊言を連発しても、信者以外の人は思ったように振り向いてくれない。賞賛されるどころか馬鹿にされるだけ。毎日が苦しいだろうなあと思う。
退会者の中には大川隆法を恨んでいる人もいるだろうけれど、大川隆法は既に罰せられていると私は思う。大川隆法は生き地獄を生きている。この気持ち、伝わるだろうか。可哀想な大川隆法。誰からも理解されずに孤独に死んでいくのだ。もしかしたら、アンチの私が信者よりもよく理解しているかも知れない。