幸福の観測所

反社会的宗教団体「幸福の科学」の批判を中心としたアンチカルトブログです。

「幸福の科学」二世信者が祖父母をナイフで滅多刺しにして殺害した件

先週、とんでもないニュースが報じられました。

事件のニュース記事

まずは、少年の供述を中心に、事件のニュース記事を紹介していきます。

山梨県富士河口湖町で80代の夫婦が自宅で殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された孫で県立高校3年の少年(18)が「祖父母に対して恨みがあった」との趣旨の供述をしていることが、捜査関係者への取材で分かった。凶器とみられる刃物についても「自分で準備した」と供述しているという。県警は動機について慎重に調べる。

山梨県富士河口湖町の住宅で80代夫婦が刺殺された事件で、殺人容疑で逮捕された孫の少年(18)が「進路をめぐって意見が対立し、恨みがあった」という趣旨の供述をしていることが1日、捜査関係者への取材で分かった。

県教委によると、少年は9月7日から高校を欠席し、事件があった先月27日まで一度も登校していなかった。欠席の間は家庭の保護者から学校に「体調不良で欠席する」との連絡があった。少年の担任は保護者と毎日やり取りを重ねていた。事件後、学校側は県教委に「少年は真面目な生徒で、特別指導を受けることはなかった」と報告したという。
また、保護者は学校に電話で「進路のことで悩んでいるようだ」との趣旨の相談をしていた。少年は卒業後の進路を進学中心に考えていたという。県教委は「いじめや、成績が大きく下がったということはなかったと聞いている」と話している。

少年はこれまでの調べに対し、「将来が思うようにならない根底には祖父母の存在があり恨んでいた」という趣旨の供述をしていて、捜査本部は詳しい動機など、詰めの捜査を進めている。

新聞やテレビニュース等では「幸福の科学」という文字は出てこないのですね。そういうものなのでしょうか。
しかし、週刊新潮の記事に書かれていたように、HSUへの進学に関することが動機で殺害したことを裏付けるような内容になっています。
現在進行形で捜査が行なわれているようなので、続報も気になります。今後どうなるかについては、後ほどまた予想してみます。

私の感想

まず、ついこの間起きたペルー人男性による連続殺人事件を思い出しました。

彼が口にした“背広の人に追いかけられている”という被害妄想は、典型的な統合失調症の兆候です。

このような指摘があるように、彼は統合失調症だったようです。
統合失調症については、当ブログでも勉強がてら何度か書いてきました(詳しくはブログ検索からどうぞ)。統合失調症だからと言って殺人事件を起こすというわけでもありませんが、最近起きた事件なので、関連して思い出しました。
私は、「幸福の科学」という教団を一言で表すと、「統合失調症の教祖と、その言い分を信じることによって統合失調症を疑似体験している信者の集団」ということになるのではないかと最近考えるようになりました。
今回の記事を書くに当たって、久しぶりに信者ブログを見に行ったりしました。すると、信者は統合失調症患者でもないのに、統合失調症患者のようなことを述べています。
例えば、以前に論争をしたこともあるガンブロさんの場合。

宇宙にはいい宇宙人と悪い宇宙人がいます。
善悪の価値判断ができない、価値基準を持たないということは、自分の自己保身で行動することを意味し、悪い分類にはいる宇宙人に利用される可能性もあります。
ある大国にレプタリアンが入りこみ、地球上での覇権争いに加担しているといわれています。
私が映画をみた印象としては、レプタリアンは自分の力を自慢したい、あるいはゲーム感覚でどちらが勝つか競っているように感じられます。
しかし、悪質宇宙だけが悪いわけではなく、それをよしとする地球人もいるので、一方的に宇宙協定を無視しているとはいえないところがあります。

宇宙人だのレプタリアンだの宇宙協定だの、全て統合失調症が生み出した妄想に過ぎません。しかし悲しいかな、普段知的な文章を書かれているガンブロさんでさえ、「幸福の科学」信者になると、このような統合失調症患者の妄言を鵜呑みにしてトンデモな話を真顔でしてしまうことになります。
私がこのように指摘しても、彼らは私の方を馬鹿にするか、哀れんでいることでしょう。信者は「私たちこそが世界の真実を知っている」と思っています。例えば「レプタリアンなんているわけないでしょ」と指摘すると、「お前はレプタリアンだな、その存在を隠すためにそんなことを言っているのだ」と考えるのが信者です。私も信者時代そうだったので分かります。
今、冷静に考えてみると、そのような陰謀論統合失調症の症状と変わらないんですよね。ですから、「幸福の科学」信者は、統合失調症を疑似体験させられているのだと思うのです。
今回の事件も、そのように考えると良いと思います。HSUに進学することを祖父母に反対されたぐらいで殺すというのは、世間から見れば異常ですが、本人からすると、HSUに進学することは絶対しなければならないことであって、それに反対する祖父母はレプタリアンそのものであって人間には見えていなかったのではないか、という風に推測されます。
もし正直にこの少年が考えた殺害動機を話せば、心神喪失状態と判断されるんじゃないかと思いますが、どうでしょうか。

他のアンチの見解

アルゴラブさんは、「信者にとって殺人はワーストワンの罪ではない」ということを指摘しています。そういえば、私も当ブログでは同様のことを何度か述べてきました*1
一世信者であれば、世間の価値観もある程度身についているので、口では「悪魔」などと言っても、表面的にはさほど非常識でない範囲で行動できたりします。ところが、二世信者の場合、真っ直ぐであればあるほど、教団の非常識な論理をそのまま信じてしまい、今回のような凶行に及ぶ可能性が高いということが言えそうです。

新潮記事の内容まとめなどもあります。週刊新潮を手に入れられていない方は参考になるかと思います。
いつもなら『週刊新潮』で取り上げられる度に反論を公式サイト上にアップしていた「幸福の科学」広報局も、今回は無反応です。その代わり、『週刊新潮』の記事の末尾には、「幸福の科学」の見解が付いています。

幸福の科学にも見解を尋ねると、
「亡くなられたお二人の冥福をお祈りするとともに、少年の更生とご家族の心のケアに尽力し、教団としての導きの力をもう一段強めて参ります」

教団側が認めているので、今回は信者の皆さんも事実として受け入れるしかないでしょう。
被害者である二世信者が加害者となってしまったということで、とても不幸な事件だと思います。

信者の反応

まず、私が信者だったらどう考えるだろうか、と考えてみました。
1.「会員であっても隙があれば魔にやられるということはある。寧ろ、高級霊であるほど、魔は狙っているものである。祖父母が創価学会信者であれば尚更である。映画公開のタイミングでこんな事件が起きたというのは、悪魔の仕業に違いない。うん、あの週刊新潮だけが報じているのだから間違いない。毎日悪霊撃退祈願をやろう。ライト・クロス!ライト・クロス!エル・カンターレ、ファイト!」
2.「彼はアングリ・マーラの生まれ変わりなのではないか。これから、石を投げられながら修行して見事に更正し、却って幸福の科学の評判を上げてくれるようになるのではないか」
3.「世間では殺人事件は日々起きている。幸福の科学信者が殺人事件を起こす確率は、非幸福の科学信者が殺人事件を起こす確率よりずっと低い筈である。公称一千万人以上いる信者、まあ実際には数十万人から数百万人いる信者のうち、たった一人が殺人事件を起こしたからと言って、当教団の教義が間違っているということはない。総裁先生の著書を読めばその正しいことが分かる。是非読んで下さい(と言って献本する)」
4.「エル・カンターレは全知全能で全てご存知の筈なのに、何故事前に止めることができなかったか?それは、幸福の科学が自由を重んずる宗教であるからである。かの少年は、過去世から何かしらのカルマを背負ってきているのだろう。もしかしたら前回は反対の立場で、自分が祖父で孫に殺されたのかも知れないし、その先は分からないが、これほどの凶行をするということは、今世だけのことでは説明がつかない。そういうカルマを背負った人でも我々は受け入れている。今世、止められなかったのは不幸なことであるが、これで終わったわけではない。来世のこともあるし、よくよく反省して更正し、人助けのために生きて欲しいと思う」
とかかなあ……。
予想した上で、実際の信者の反応を、先ほどのyahoo知恵袋から見てみます。
と言っても、信者ブログでは今のところ一切取り上げられていません。しかし、サンポールさんがyahoo知恵袋で信者に対して質問をしているので、この件に関する信者の反応を窺い知ることができます。有難うございます。

こちらです。会内では知らされていない模様ですね。

kokoro_no_chikaraさん

映画初日にこの見出しの質問を出してきたのは、映画の邪魔をするのが明白で、週刊新潮もそれが狙いでしょう。
家族の悲劇を売り上げの道具にする、週刊新潮とまたそれを道具にするあなたに、哀れさを感じます。

悲しいことですが、正しき心の探求ができないと、二世は魔に狙われるケースがあります。

この辺は予想の1番に近い思考法ですね。
自分たちが悪いことをしても、それを指摘する方が悪いのだとする論法は、マスコミ相手でよく見ます。

hoshieiwaさん

この子がもし信者だったのだとすると、イスラム系ないしユダヤ系の魂だったのかなという気もします。信仰は理解できても、寛容さや忍耐を知らなかったのでしょうね。

予想の4番に近い思考法ですね。転生輪廻を前提に考えるのは信者思考の基本です。イスラムユダヤを持ってくるのですね、なるほど。

ちなみに犯罪者の信仰を調べると3割が創価学会の信者だったという調査があります。唯物論者が事件を起こしているケースはもっと多いでしょうね。
幸福の科学の信者が犯罪行為をするのはきわめて珍しいので、こんな少年犯罪でも「鬼の首でもとったように」報道されるのだと思います。

これは予想の3番の考え方ですね。しかし、幸福の科学の信者でなくとも祖父母殺害というのは珍しいです。今回の事件は、実際に全国ニュースになっていますし、別の祖父母殺害事件はやはり大きく取り上げられています。

川口高齢夫婦殺害事件の例

当時17歳だった少年が、母親から「殺してでも借りてこい」と言われ、実際に殺してしまった事件です。

こちらに詳しく纏まっていました。

2014年12月20日の論告で検察側は無期懲役を求刑。母親が直接祖父母の殺害を指示したわけではないと述べて「母親も悪いが、被告人の刑事責任とは別」と事件の結果の重大性を考慮しつつも、成育歴などの事情から死刑求刑は見送った。

ということは、祖父母殺害は死刑求刑もあり得ることのようです。

2015年9月4日、東京高裁(秋葉康弘裁判長)は被告側の控訴を棄却して懲役15年とした一審判決を支持した。一審の母親の指示を否定した判決と違って、母親からの指示があったと認定。当初は指示に従うつもりはなかったが、祖父から借金を拒絶されたことで母親や妹のためにと犯行を行い、むやみに母親に従っていたわけではなかったとして、刑事責任の重さなどから量刑の見直しは必要ないとした。

現時点では懲役15年になっているようです。母親からの指示が無ければ無期懲役になっていたのでしょうか。

2014年9月19日、さいたま地裁(井下田英樹裁判官)は、強盗と窃盗罪で懲役4年6月(求刑懲役7年)を言い渡した。母親が事件前から少年に職場や被害者夫婦から借金するように命じていとして、責任の重さを指摘。判決では、2014年3月26日に被害者夫婦から金を借りさせるために息子の少年Aを向かわせて借金を拒絶されて夫婦を殺害したことを聞くと、少年に再度アパートに戻らせて現金8万円やキャッシュカードを奪わせたとしている。その後、母親Bは控訴せずに刑が確定した。

母親は懲役4年6ヶ月だそうです。私は母親の責任の方がとても重いと思うので、少年よりも刑期が短いというのは納得できないですけど、そういうものなのでしょうね……。

今回の事件の裁判の予想

さて、これ踏まえて予想してみると、HSUへの進学をしなければならないと少年が思い込んでしまったことについて、両親の影響がどこまであったか、教団の指導の影響がどこまであったか、ということが争われることになるのではないでしょうか。
本人だけの責任だとすると、死刑または無期懲役
仮に両親が「あんなジジババ、早く死ねばいいのに」などと日頃から話していたり、祖父母に対して悪魔呼ばわりして悪霊撃退祈願やエル・カンターレファイトをしていたりしたら、両親の影響を完全に排除することはできないでしょう。
教祖や教団側がHSUをどのように宣伝していたか。「今世生まれた以上は絶対に入らなければいけない」などと過剰な宣伝をしていたとすると、教団の責任も幾らか問われることにもなりそうな気もします。悪魔云々は、アルゴラブさんの記事も参照。これが裁判になったときに、どのように取り上げられるかには興味があります。
まあ、惜しむらくは、残った親族が信者であることですかね。弁護する側が少年の量刑を下げるために、教団からマインドコントロールされていたのだなどということを言ったりはしそうにないですからねえ……。
2014年3月の事件で2014年12月には初めの判決が言い渡されているので、今回の事件だと来年半ばには判決が出るでしょうか。

10/15追記

獏論さん経由で知りましたが、「矢来町ぐるり」のサイトで週刊新潮の当該記事のweb版が公開されています。

*1:例えばアンチを「悪魔」と呼ぶことの危険性 - 幸福の観測所では「殺人にも繋がりかねない危険なカルト思想」として指摘います